求人票の書き方|応募が集まり、ミスマッチも防ぐ7つのポイント
「応募を増やしたい」と「入社後にすぐ辞められたくない」——この2つは、じつは同じ求人票で両立できます。良い条件だけを並べれば応募は増えるかもしれませんが、入社後のギャップも大きくなります。逆に、良い面も大変な面も正直に書いた求人票は、合う人からの応募を集めながら、ミスマッチを入り口で減らせます。この記事では、応募とミスマッチ対策を両立する求人票の書き方を、7つのポイントで整理します。
求人票で採用の成否は決まる
求人票は、応募者が御社と出会って最初に目にする「情報の入口」です。会社の雰囲気も、仕事の中身も、応募者はまずこの1枚から想像します。だからこそ、ここで書いた内容がそのまま「入社前の期待」になります。
問題は、この入口で盛りすぎてしまうことです。良い条件・良い面だけを強調すれば応募は増えますが、期待だけが先に膨らみ、入社後に「聞いていた話と違う」というギャップが生まれます。実際、入社後に何らかのギャップを感じた人は約9割にのぼるという調査もあります[エン・ジャパン]。
出典:エン・ジャパン「入社後のギャップ」に関する調査。※割合は調査時点のもので、対象・時期により変動します。
このギャップこそが、早期離職の入り口になる「採用ミスマッチ」の正体です。求人票の段階でどれだけ正確なイメージを持ってもらえるかで、採用の成否は大きく変わります。ミスマッチそのものについては 採用ミスマッチとは? でくわしく解説しています。
応募が集まり、ミスマッチも防ぐ7つのポイント
では、応募を集めながらミスマッチも防ぐには、求人票をどう書けばよいのか。おさえておきたい7つのポイントを順に見ていきます。
①ターゲットを1人に絞る
「誰にでも来てほしい」求人票は、結局誰にも刺さりません。年齢・経験・価値観まで踏み込んで、たった1人の理想の応募者を思い浮かべ、その人に語りかけるつもりで書きます。対象を絞るほど、合う人には強く届きます。
②仕事内容を具体的に書く
「営業・事務全般」ではなく、実際の1日で何をするのかまで書きます。抽象的な職種名だけでは、応募者は自分が働く姿を想像できません。具体的な業務の中身が、応募判断の材料になります。
③大変な面・向かない人も正直に書く
良い面だけを並べたくなりますが、あえて大変な部分や「こういう人には向かない」も書きます。これがミスマッチ対策の核心です。合わない人が入口で自然に離れ、覚悟のある人だけが残ります。
④数字と1日の流れで見せる
「アットホームな職場」より、「朝礼は5分、残業は月平均10時間、9割が定時退社」のように数字と1日の流れで示すほうが、はるかに伝わります。イメージ語ではなく、事実で語るのがコツです。
⑤自社の言葉で語る
テンプレートのような表現ではなく、社長や現場がふだん使っている自社の言葉で書きます。飾らない言葉のほうが人柄が伝わり、その会社らしさが応募者の記憶に残ります。
⑥待遇・条件を明確にする
給与・休日・勤務時間・福利厚生は、はっきり書きます。「応相談」ばかりの求人票は不安を生み、応募をためらわせます。正確で明確な条件が、信頼の土台になります。
⑦写真・動画で職場を見せる
文字でどれだけ書いても、職場の空気は伝えきれません。実際の職場・社員・社長の様子を写真や動画で見せると、言葉より速く正確に伝わります。「見せる」ことは、そのまま安心につながります。
この7つに共通するのは、良い面だけでなく大変な面もふくめ、ありのままを事前に見せるという姿勢です。この考え方は採用の分野でRJP(リアリスティック・ジョブ・プレビュー)と呼ばれ、初期の定着に効果があるとする研究が複数あります(解説:[日本SHL])。くわしくは RJPとは? をご覧ください。
| ありがちなNG表現 | 改善例 |
|---|---|
| アットホームな職場です | 社員6名・平均年齢38歳。昼は全員で食事をとる少人数チームです |
| やりがいのある仕事です | 担当した提案が採用され、お客様から直接お礼を言われる場面があります |
| 未経験歓迎 | 入社後3か月は先輩が同行。1日3件の訪問から少しずつ担当を増やします |
| 幅広い業務をお任せします | 午前は電話対応、午後は見積作成と発注。慣れたら在庫管理も担当します |
書いたあとにやること
求人票は、書いて求人媒体に載せたら終わり——ではありません。媒体に任せきりにすると、他社の求人に埋もれ、せっかく整えた情報も十分に届きません。おすすめは、求人票を自社サイトや採用動画とセットで見せることです。
求人票で「大変な面も正直に書いた」なら、その現場を動画で見せれば説得力が一気に増します。文字で伝えた1日の流れを、実際の職場・社員・社長の姿で裏づける——この組み合わせが、応募者の「思っていたのと違う」を入社前に減らします。
ここまで手をかける理由は、ミスマッチのコストが小さくないからです。中途採用は1人あたり平均134.6万円のコストがかかるというデータがあります[リクルートダイレクトスカウト 2024]。この投資が早期離職で振り出しに戻ることを思えば、求人票と見せ方を整えてミスマッチを減らす取り組みは、十分に見合う投資といえます。
出典:リクルートダイレクトスカウト(2024)。※金額は一般的な目安であり、採用手法・職種・地域により変動します。
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よくある質問(FAQ)
求人票はどのくらいの長さが良いですか?
大変な面を書くと応募が減りませんか?
未経験者向けの求人票のコツはありますか?
柏・東葛で求人票を書くとき、意識したいこと
柏市に住む人のうち市外で働いている人は54.1%、その中で最も多いのが東京都で28.0%です。(柏市「統計データ等から見た柏市産業の特性」/総務省統計局「国勢調査」令和2年)
これは求人票にとって、決して小さくない意味を持ちます。柏の会社の求人票は、東京の会社の求人票と並べて見られているということだからです。給与・休日・知名度を横に並べた比較では、条件面で上回るのは簡単ではありません。
だからこそ求人票では、条件の勝負に持ち込まないことが大切になります。誰と働くのか、どんな一日なのか、何を任されるのか。条件表に載らない部分ほど、丁寧に書く価値があります。文字数に限りがある場合は、動画へのリンクを1本置くだけでも情報量が変わります。
柏市の採用の現状と、この地域での動画の作り方は 柏市の中小企業向け 採用動画 にまとめています。