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採用の基礎

求人票の書き方|応募が集まり、ミスマッチも防ぐ7つのポイント

最終更新日:2026年7月5日

「応募を増やしたい」と「入社後にすぐ辞められたくない」——この2つは、じつは同じ求人票で両立できます。良い条件だけを並べれば応募は増えるかもしれませんが、入社後のギャップも大きくなります。逆に、良い面も大変な面も正直に書いた求人票は、合う人からの応募を集めながら、ミスマッチを入り口で減らせます。この記事では、応募とミスマッチ対策を両立する求人票の書き方を、7つのポイントで整理します。

求人票で採用の成否は決まる

求人票は、応募者が御社と出会って最初に目にする「情報の入口」です。会社の雰囲気も、仕事の中身も、応募者はまずこの1枚から想像します。だからこそ、ここで書いた内容がそのまま「入社前の期待」になります。

問題は、この入口で盛りすぎてしまうことです。良い条件・良い面だけを強調すれば応募は増えますが、期待だけが先に膨らみ、入社後に「聞いていた話と違う」というギャップが生まれます。実際、入社後に何らかのギャップを感じた人は約9割にのぼるという調査もあります[エン・ジャパン]。

出典:エン・ジャパン「入社後のギャップ」に関する調査。※割合は調査時点のもので、対象・時期により変動します。

このギャップこそが、早期離職の入り口になる「採用ミスマッチ」の正体です。求人票の段階でどれだけ正確なイメージを持ってもらえるかで、採用の成否は大きく変わります。ミスマッチそのものについては 採用ミスマッチとは? でくわしく解説しています。

応募が集まり、ミスマッチも防ぐ7つのポイント

では、応募を集めながらミスマッチも防ぐには、求人票をどう書けばよいのか。おさえておきたい7つのポイントを順に見ていきます。

①ターゲットを1人に絞る

「誰にでも来てほしい」求人票は、結局誰にも刺さりません。年齢・経験・価値観まで踏み込んで、たった1人の理想の応募者を思い浮かべ、その人に語りかけるつもりで書きます。対象を絞るほど、合う人には強く届きます。

②仕事内容を具体的に書く

「営業・事務全般」ではなく、実際の1日で何をするのかまで書きます。抽象的な職種名だけでは、応募者は自分が働く姿を想像できません。具体的な業務の中身が、応募判断の材料になります。

③大変な面・向かない人も正直に書く

良い面だけを並べたくなりますが、あえて大変な部分や「こういう人には向かない」も書きます。これがミスマッチ対策の核心です。合わない人が入口で自然に離れ、覚悟のある人だけが残ります。

④数字と1日の流れで見せる

「アットホームな職場」より、「朝礼は5分、残業は月平均10時間、9割が定時退社」のように数字と1日の流れで示すほうが、はるかに伝わります。イメージ語ではなく、事実で語るのがコツです。

⑤自社の言葉で語る

テンプレートのような表現ではなく、社長や現場がふだん使っている自社の言葉で書きます。飾らない言葉のほうが人柄が伝わり、その会社らしさが応募者の記憶に残ります。

⑥待遇・条件を明確にする

給与・休日・勤務時間・福利厚生は、はっきり書きます。「応相談」ばかりの求人票は不安を生み、応募をためらわせます。正確で明確な条件が、信頼の土台になります。

⑦写真・動画で職場を見せる

文字でどれだけ書いても、職場の空気は伝えきれません。実際の職場・社員・社長の様子を写真や動画で見せると、言葉より速く正確に伝わります。「見せる」ことは、そのまま安心につながります。

この7つに共通するのは、良い面だけでなく大変な面もふくめ、ありのままを事前に見せるという姿勢です。この考え方は採用の分野でRJP(リアリスティック・ジョブ・プレビュー)と呼ばれ、初期の定着に効果があるとする研究が複数あります(解説:[日本SHL])。くわしくは RJPとは? をご覧ください。

ありがちなNG表現改善例
アットホームな職場です社員6名・平均年齢38歳。昼は全員で食事をとる少人数チームです
やりがいのある仕事です担当した提案が採用され、お客様から直接お礼を言われる場面があります
未経験歓迎入社後3か月は先輩が同行。1日3件の訪問から少しずつ担当を増やします
幅広い業務をお任せします午前は電話対応、午後は見積作成と発注。慣れたら在庫管理も担当します
注意:求人票の表現は、景品表示法など関連法令や公正な募集のルールに配慮し、実態と違う好条件を断定して書かないようにしましょう。「必ず稼げる」「絶対に残業なし」といった実態と乖離した表現は、応募者の信頼を損ない、入社後のトラブルの原因にもなります。

書いたあとにやること

求人票は、書いて求人媒体に載せたら終わり——ではありません。媒体に任せきりにすると、他社の求人に埋もれ、せっかく整えた情報も十分に届きません。おすすめは、求人票を自社サイトや採用動画とセットで見せることです。

求人票で「大変な面も正直に書いた」なら、その現場を動画で見せれば説得力が一気に増します。文字で伝えた1日の流れを、実際の職場・社員・社長の姿で裏づける——この組み合わせが、応募者の「思っていたのと違う」を入社前に減らします。

ここまで手をかける理由は、ミスマッチのコストが小さくないからです。中途採用は1人あたり平均134.6万円のコストがかかるというデータがあります[リクルートダイレクトスカウト 2024]。この投資が早期離職で振り出しに戻ることを思えば、求人票と見せ方を整えてミスマッチを減らす取り組みは、十分に見合う投資といえます。

出典:リクルートダイレクトスカウト(2024)。※金額は一般的な目安であり、採用手法・職種・地域により変動します。

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よくある質問(FAQ)

求人票はどのくらいの長さが良いですか?
長さそのものより「読み手が知りたいことに答えているか」が大切です。仕事内容・1日の流れ・大変な面・待遇条件など、応募者が入社を判断するために必要な情報がそろっていれば、多少長くても最後まで読まれます。逆に、当たり障りのない言葉で埋めた短い求人票は、印象に残らず応募につながりにくくなります。まずは伝えるべき情報をそろえ、あとは冗長な部分を削るのがおすすめです。
大変な面を書くと応募が減りませんか?
応募の総数はやや減ることがありますが、それは「合わない人が最初に離れる」ためで、多くの場合はマイナスになりません。大変な面を正直に伝えたうえで「それでも応募したい」と思ってくれた人は、入社後のギャップが小さく、定着しやすい傾向があるとされています。数を集めることより、合う人に届けることを優先するのが、結果的に採用コストの節約につながります。
未経験者向けの求人票のコツはありますか?
未経験者は「自分にできるだろうか」という不安を抱えています。入社後にどんな順序で仕事を覚えるのか、教える体制はあるのか、最初の1か月は何をするのかを具体的に書くと安心につながります。専門用語は避け、先に入った未経験者がどう成長したかを一例として見せると、応募のハードルが下がります。写真や動画で職場の雰囲気を伝えるのも効果的です。

柏・東葛で求人票を書くとき、意識したいこと

柏市に住む人のうち市外で働いている人は54.1%、その中で最も多いのが東京都で28.0%です。(柏市「統計データ等から見た柏市産業の特性」/総務省統計局「国勢調査」令和2年)

これは求人票にとって、決して小さくない意味を持ちます。柏の会社の求人票は、東京の会社の求人票と並べて見られているということだからです。給与・休日・知名度を横に並べた比較では、条件面で上回るのは簡単ではありません。

だからこそ求人票では、条件の勝負に持ち込まないことが大切になります。誰と働くのか、どんな一日なのか、何を任されるのか。条件表に載らない部分ほど、丁寧に書く価値があります。文字数に限りがある場合は、動画へのリンクを1本置くだけでも情報量が変わります。

柏市の採用の現状と、この地域での動画の作り方は 柏市の中小企業向け 採用動画 にまとめています。

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