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中小企業のSNSが続かない理由|「どこで止まるか」を特定すれば仕組みに変わる

最終更新日:2026年8月11日

「うちもインスタやらないと」——そう思って始めたものの、最初の数回投稿してそのまま止まっている。実はこれ、まったく珍しくありません。企業の半数以上がSNSを運用していないという調査もあります。そして続かない原因は、担当者の根性やセンスではなく、発信という作業のどこかの工程で詰まっているだけのことがほとんどです。この記事では、よくある5つの原因を整理したうえで、「自社はどこで止まっているのか」を特定し、少人数でも回る形に組み替える方法をお伝えします。

続いていない会社のほうが、実は多い

先に、少しだけ気が楽になる話をします。SNSが続かないのは、御社だけの問題ではありません。

東京商工リサーチが2023年8月に行った「企業のSNS運用に関するアンケート」調査(有効回答4,947社)では、全体の54.8%(2,715社)が「SNSを運用していない」と回答しています。しかもこれは中小企業に限った話ではなく、資本金1億円以上の大企業でも53.1%が運用していないという結果でした。人も予算もある会社でさえ、半分はやっていないのです。

さらに、運用している企業のうち約3割(29.3%・599社)が「特に効果は得られなかった」と答えています。つまり「始めた・続けた・それでも効果がなかった」も、決して例外ではありません。

出典:東京商工リサーチ「2023年『企業のSNS運用に関するアンケート』調査」(2023年8月1日〜9日実施、有効回答4,947社)

この数字をどう受け取るかが分かれ道です。「じゃあやらなくていいか」と読むこともできます。ただ、裏を返せば半分の会社がやっていない領域だということでもあります。地域の中小企業に限れば、実際に手を動かしている会社はもっと少ない。ここは、まだ席が空いている場所です。

先にお伝えします:この記事は「SNSをやれば売上が上がります」という話ではありません。上の調査のとおり、やっても効果が出ない会社が3割いるのが現実です。大事なのは、続く形にしてから始めることです。

SNSが続かない5つの原因

まず、よく指摘される原因を整理しておきます。心当たりのあるものがあるはずです。

原因よくある状態結果
① 目的が曖昧「流行っているから」「同業もやっているから」で開設した何を投稿すれば正解か分からず、判断のたびに止まる
② 相手と媒体がずれている届けたい相手がどこにいるか決めずに、とりあえずインスタ反応がなく、やる意味を感じられなくなる
③ 体制がない総務や事務の方が本業の片手間で担当している忙しい月から順に投稿が飛び、そのまま戻らない
④ 属人化している詳しい社員ひとりの熱量で回っているその人が異動・退職した瞬間に完全停止する
⑤ 一貫性がない投稿ごとに雰囲気・トーン・見た目がばらばら何の会社か伝わらず、フォローする理由が生まれない

ここまでは、多くの記事で語られている内容です。ただ、これを読んで「なるほど、目的を決めてガイドラインを作ろう」と動ける会社は、正直あまり多くありません。社長も現場も、目の前の仕事で手一杯だからです。

そこで次章では、もう一段だけ具体的な話をします。

「続かない」を工程に分解する——止まる場所はだいたい決まっている

「SNSが続かない」とひとまとめに言いますが、発信は5つの工程に分かれています。止まっているのは全部ではなく、たいていそのうちの1つです。

工程やることここで止まる会社のサイン
① 企画何を投稿するか決める「ネタがない」が口ぐせになっている
② 撮影写真・動画を撮るカメラを向けると現場が構えてしまう/撮る時間が取れない
③ 編集見られる形に整えるスマホに素材はあるが、手が付けられていない
④ 投稿文章を添えて出す編集済みのものが下書きのまま溜まっている
⑤ 分析反応を見て次に活かす数字を一度も見たことがない

ここで、実務で繰り返し目にする傾向をひとつお伝えします。

止まっているのは、③の編集であることが非常に多いです。

「ネタがない」と言っている会社のスマホを見せてもらうと、たいてい動画も写真も撮ってあります。現場、職人さんの手元、朝礼、納品の様子。素材はあるのです。ただ、それを人に見せられる形にする作業——不要な部分を切る、明るさを整える、文字を入れる、音を調整する——ここで止まる。この工程だけは、慣れていないと1本に何時間もかかるからです。

そして厄介なのは、編集で止まると手前の撮影までやめてしまうことです。「どうせ編集できないから撮っても仕方ない」となる。こうして、企画も撮影も含めて全部が止まります。「SNSが続かない」の正体は、多くの場合これです。

工程別・止まったときの処方箋

ご自身の会社がどこで止まっているか、思い当たるものはありましたか。原因が特定できれば、打ち手はひとつに絞れます。

人が足りない会社の現実解は「全部やらない」

SNS運用の解説記事はたいてい「専任担当を置きましょう」「社内で体制を組みましょう」と書いてあります。もっともな話ですが、社長と数人、あるいは社長ひとりで回している会社に、専任を置く余裕はありません。

少人数で発信を続けている会社に共通しているのは、頑張り方が上手いことではなく、やらないことを決めていることです。

1. 媒体は1つに絞る

インスタもYouTubeもXも、と広げると、更新の負担が単純に倍々になります。まず1つ。届けたい相手が採用したい人材なら、その年代がよく見ている媒体を1つだけ選びます。

2. 頻度を下げて、質を上げる

毎日投稿は、続かない設計の代表格です。週1回を1年続けるほうが、毎日を3週間で止めるより確実に資産になります。止まったアカウントは、更新がないこと自体が「この会社、大丈夫かな」というメッセージになってしまいます。

3. 外に出す工程を「1つだけ」選ぶ

全部を代行に出すと費用が跳ね上がり、しかも中身が他人事になって薄くなります。逆に全部を自社でやると止まります。いちばん時間を食う工程だけを外に出す——多くの場合それは編集です——のが、費用と継続性のバランスが取りやすい形です。

ここは正直に:外注すれば必ず続く、という話ではありません。撮る人が社内にいなければ、編集を外に出しても素材が尽きて止まります。まず「撮る日」が自社のカレンダーに入るかどうかを先に確かめてください。

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「ネタがない」のか「編集ができない」のか。止まっている場所が分かれば、打ち手はひとつに絞れます。柏・東葛エリアを中心に、撮影から編集までお手伝いしています。まずはLINEで現状をお聞かせください。

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採用のために発信するなら、投稿の中身は変わる

最後に、目的の話に戻ります。中小企業が「SNSをやらないと」と考えるきっかけは、実は商品を売りたいからではないことが多くあります。人が採れないからです。求人を出しても応募が来ない、来ても続かない。だから「若い人が見ているところに出ないと」となる。

もしそうであれば、投稿の中身は商品訴求とはまったく別のものになります。

集客・販売が目的なら採用が目的なら
見せるもの商品・サービス・実績・お客様の声働いている人・1日の流れ・職場の空気
主役商品社員と社長
見る人の関心買う価値があるかここで働いて大丈夫か
効く見せ方きれいな完成形飾らない現場の様子

採用が目的なら、作り込んだきれいな映像より、ありのままの現場のほうが効きます。良いところだけを見せると、入社後に「聞いていた話と違う」が起きるからです。この考え方はRJP(リアリスティック・ジョブ・プレビュー)として整理されています。

採用目的でどう発信を組み立てるかは、YouTube採用チャンネルの始め方で詳しく解説しています。そもそも応募が来ない原因を整理したい方は、応募が来ないときに見直す点もあわせてご覧ください。

よくある質問(FAQ)

SNSは結局、中小企業がやる意味はあるのでしょうか?
「必ず成果が出る」とは言えません。東京商工リサーチの2023年調査では、運用している企業の約3割が「特に効果は得られなかった」と回答しています。一方で、半数以上の企業が運用していない領域でもあります。売上に直結させるより、採用や信用の補強——「調べたときに、ちゃんと動いている会社だと分かる」状態を作る目的なら、費用対効果は見合いやすいと考えています。
毎日投稿しないと意味がないと聞きました。本当ですか?
続けられるなら頻度は高いほうが有利ですが、止まってしまっては元も子もありません。更新が止まったアカウントは、それ自体が印象を下げてしまいます。毎日を3週間で止めるより、週1回を1年続けるほうが結果的に積み上がります。まずは確実に守れる頻度から始めることをおすすめします。
撮影も編集も社内にできる人がいません。どこから始めればいいですか?
まず「撮る」だけを社内で始めてみてください。スマホで構いません。編集は最も時間がかかり、かつ最も外に出しやすい工程です。撮る習慣が社内に根づいてから編集を外部に任せる順番だと、素材が尽きずに続きやすくなります。逆に、撮る人が社内にいない状態で編集だけ外注しても止まります。
社員が動画に映るのを嫌がります。どうすればいいですか?
無理に映す必要はありません。手元の作業、道具、現場の風景だけでも十分に伝わります。また、出演してもらう場合は、撮影の目的と公開範囲を事前に説明し、同意を得ておくことが大切です。後から「聞いていない」となるとトラブルの原因になります。

止まるのは、たいてい編集です

柏・東葛エリアの会社からご相談をいただくときも、止まっている場所はほぼ共通しています。撮るところまではできているのに、編集で溜まるという形です。

撮影ごと外注すれば止まりませんが、費用と日程調整が毎回発生します。かといって編集まで自社でやると、本業の合間では手が回りません。

そこで、撮り方だけ最初にお伝えして社内で撮っていただき、編集をこちらで巻き取る形をご相談いただけます。素材が日常の中で溜まっていくため、撮影日の調整が要らなくなります。撮り方を対面でお伝えできるのは、近くにいるからです。

柏市の採用の現状と、この地域での動画の作り方は 柏市の中小企業向け 採用動画 にまとめています。

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